入曽地区の住民や入曽駅利用者のみなさまから頂いた「議員さんの入曽駅周辺整備事業についてのお考えをお聴きしたい」との声にお応えして、狭山市議会議員全22名に対して一問一答のアンケートを実施しました。ここでは頂いた回答をそのままご紹介します。9月議会を控えてお忙しい中、市議会議員のみなさまには数多くの質問項目に回答を頂きました。この場をお借りして感謝申し上げます。
議員一覧
1.現状のご認識と今後への展望
1-1.
入曽駅周辺の良いところ、問題だと思うことはそれぞれ何ですか?<記述式>
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良いところ
田中寿夫 | ・入曽駅周辺の整備環境については残念ながら良いところは、見受けられません。 |
衣川千代子 | 駅から「ホーム」にすぐ出られる、すぐ入れる。他の駅のほとんどは橋上化されたが貴重な駅と思う。エレベーターがある、トイレ改修され綺麗。西口にある駐輪場は、広くて無料で使用できる。西口は駅降りてすぐ茶畑があるのは狭山茶をイメージ出来て、狭山茶の町として良い。 |
大沢えみ子 | ・駅の入り口が近いので、乗車しやすい。 ・入曽地域ならではの趣のある街並み ・小さな商店街があり、歩きながら商店に入れる ・住民運動によりエレベーターバリアフリートイレが設置された ・かなりの大きさの無料駐輪場がある |
猪股嘉直 | 街の中に位置し、県道停車場線からすぐに東口改札口に入れる利便性がある。 |
会派としての回答:公明 (綿貫伸子・広山清志・加賀谷勉・齋藤誠) | ・無料の駐輪場が多 く市民にとっては使い勝手が良い。 ・駅を降りると昔ながらの軒を並べた居酒屋が風情を感じさせる。 |
会派としての回答:はつらつ創造 (金子広和・西塚和音・大島政教・中村正義) | 入曽地区には、新田開発された短冊状の畑地が広がっている。その背後には武蔵野の平地林が広がっており、昭和30年代以降に宅地開発が進んできた歴史がある。入曽駅から徒歩圏内に緑豊かな自然が残っている。 |
会派としての回答:改進 (三浦和也・笹本英輔・福田正・太田博希) | 明治時代に開業した歴史ある入曽駅を中心に、狭山市南部の地域拠点として街が形成されてきた。 |
問題だと思うこと
田中寿夫 | ・ 駅周辺の道路整備の遅れで、周辺住宅地に緊急車両の入出が困難なこと。 ・ 火災や自然災害があった場合、避難場所がないこと。雨水処理が不十分なため、大雨の際は道路等の冠水が多いこと。 ・ 駅前のロータリー整備が遅れ、車両の乗入や通勤者の自転車保管場所が整備されていないこと。 ・ 電車以外の公共交通の乗入整備が遅れていること。 ・ 交差する県道を通過する車両が多く、常に渋滞が解消されないこと。 ・ 県道の右折帯整備のため県道拡幅・交差点の拡幅整備が遅いこと。 ・ 踏切が近接のため信号が設置できないこと。(踏切渋滞解消のため陸橋の設置が必要。) ・ 東西南北にわたる新設道路整備計画が必要。 |
衣川千代子 | 東口、西口ともに ・駅前が狭い、車道と歩道を区別すべき。水捌けが悪い ・送迎の車の待機場所がなく渋滞起きている ・人、車の接触事故が起こりそうで危ない ・通学路として使われている。子どもの安全が守れない ・西口に商店街がない。東口商店街が寂れていっている ・使い勝手のよい駅舎を壊すなんてとんでもない |
大沢えみ子 | ・駅前道路が狭く、人と車の安全確保が課題(特に雨天時や児童生徒の通学時間帯など) ・駅周辺の交通渋滞 ・踏切周辺の安全対策(周辺道路の狭さ、起伏による危険性) ・周辺道路、地域をふくめた雨水対策 |
猪股嘉直 | 入曽駅の東口前を走る県道停車場線は狭隘で、自家用車、業務車両、タクシー、バス、バイク、自転車、歩行者等が行き来するには危険。 東口駅前に並ぶ商店等も、店主の高齢化や営業の不振等で閉店するところがある。 降雨による水災害がある。 |
会派としての回答:公明 (綿貫伸子・広山清志・加賀谷勉・齋藤誠) | ・駅前ロータリーがない。 ・大型バスが駅前に入れない。 ・駅周辺道路が狭い。 ・駅を基点 とした開発が遅れている。 ・雨水がたまり水はけが悪く、大雨が降ると駅前が冠水する危険性がある。 |
会派としての回答:はつらつ創造 (金子広和・西塚和音・大島政教・中村正義) | 宅地化以前の道路がそのままに宅地化され、道路幅が狭く、車社会中心の現在では通行がしづらいところもある。 |
会派としての回答:改進 (三浦和也・笹本英輔・福田正・太田博希) | 駅前を通る人と車の交通に事故が起こりかねない危険性がある。 また、駅前ロータリーがないため車での送迎が大変である。 |
1-2.
新狭山駅、霞ケ関駅(東上線)など既に橋上駅舎化している駅でも、人口が減少している一方で、西所沢駅や久米川駅など入曽駅と同様に地上に改札口がある駅で人口が増加している駅があります。この差は何だと思いますか?<記述式>
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田中寿夫 | 橋上駅舎化で人口増が望めるという考えに根拠はない。むしろ、駅周辺の交通網や道路網を整備をすることで住民の利便性を高める必要がある。道路網をしっかり整備することによって、住民の生活環境や経済環境が発展する。 駅舎の整備は、鉄道事業者の企業努力で行うことであり、駅舎だけを整備しても人口増は望めない。 必要なのは、新たな住民が移住しやすい環境整備が最優先の課題であり、橋上駅舎の整備で町が賑わうという発想は、時代錯誤も甚だしい。 |
衣川千代子 | ・狭山市駅整備によって、駅前にマンションができて人口は増えたが狭山市全体ではみれば、人口減少が続いている ・人を呼べるまちづくりが、不足しているのではないか。狭山市として他の自治体にはない特色あるまちづくりを進めてほしい。例えば、子育て世代に的を絞り、徹底的に子育てしやすいまちにする。家賃半額補助とか、幼稚園、保育園、学童など「待機なし」とか |
大沢えみ子 | ・人口の増減は様々な要因があり、各自治体の施策によっても変動があるもので、駅の形状で人口増減に大きな影響があるとは思えません。 |
猪股嘉直 | 人口の増減は駅の状態によるものではないと思う。一つの要素になるかもしれませんが、それよりも周辺の環境、公共施設、商店の配置、などなどが影響するものと思う。 |
会派としての回答:公明 (綿貫伸子・広山清志・加賀谷勉・齋藤誠) | 駅の構造に起因する人口の増減を設問されていますが、人口の増減は駅の構造だけでなく、多くの要因があります。駅を要因としての回答を依頼されても記述することは困難です。 |
会派としての回答:はつらつ創造 (金子広和・西塚和音・大島政教・中村正義) | 宅地などの開発と街中の高齢化による影響もあると思われるが、それぞれの地域に特徴があるので一概には言えない。 |
会派としての回答:改進 (三浦和也・笹本英輔・福田正・太田博希) | 人口の増減と駅舎改札口の位置に相関関係はない。質問が不適切である。 |
入曽駅周辺の土地区画整理事業断念時や、狭山市駅の再開発時には、検証し次の事業に活かすべきと当時の議会で発言がありました。以下1-3,1-4にお答えください。
1-3.
これまで入曽駅周辺の土地区画整理事業は断念を繰り返してきましたが、その原因は何だと思いますか?<記述式>
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田中寿夫 | ・ 当初の入曽駅周辺土地区画整理事業が断念されたのは、土地区画整理事業で該当する土地所有者は3~4割の土地減歩があり、住居を新築するには市の補償では足りないため、新たな借金を背負うことになること、返済の予定が付かないこと、区画整理後の固定資産税の増加負担を懸念すること等のほか、借地の地権者は少ない補償で納得ができなかったことにあった。 ・ その後にすすめられた入曽駅前土地区画整理事業では、事業区域が縮小され、現駅東口改札口から県道までと県道川越入間線における範囲の計画であったが、借地権者が多数集まったまちづくり協議会で進められ、大地主の土地所有者には詳細な相談がないまま進められていった。また借地権者の多くは、土地区画整理事業に於ける移転補償では、新たな居住地を求めることができないとして反対者が続出したのである。 このように地域住民に対する行政の説明責任や地権者、地主に対する十分な補償ができる根拠もなく一方的に事業を推進しようとした結果、計画がとん挫したのである。 入間市が土地区画整理事業を進めるにあたって、元入間市長の水村氏が自ら地主を訪問し、直接、畳に頭が付くほど下げて懇願し、入間市の将来のために協力を依頼したとのエピソードがある。 狭山市の場合、首長が直接地主を訪問し、協力依頼した話は全く聞かない。最終的には市長の熱意が地権者や地域住民に伝わっていなかったことが、土地区画整理事業を断念する決定的理由であったことは否定できない。 これにより入曽土地区画整理事業は市長が市議会説明前に「賛同しない地主が原因」と地域住民に放言したうえ、断念したと発表したのは現市長が就任前の最近の話である。 ●以上のことからこれまで入曽駅周辺整備事業が断念を繰り返してきた原因は、住民に対する十分な聞き取り調査や、事業の有用性など丁寧な説明を怠り、形だけの説明会を進め、住民感情を無視した事業計画の押し付けがあったことに他ならない。 |
衣川千代子 | ・地権者の方々の理解と協力を得ようとする努力が足りなかった。地権者との説明や話し合いが足りなかったのではないか。 ・地域住民への説明不足。どういう土地区画整備を望んでいるのか、何に困っているのかなど住民の声を聞いて、案が出来たら住民に示し意見を聞いて作り上げていくことが大事だった。西所沢駅は地域協議会を作り、進めていった。結局、駅前開発は止めて別の方法で解決した。狭山市も、先に地域協議会を作り、この計画を作る段階から協議していくべきだった |
大沢えみ子 | ・入曽駅周辺の開発については地元からの強い要望で長年にわたり事業がすすめられてきましたが、土地区画整理事業は、区画整理により整地すれば土地が利用しやすくなり、土地の価格が上がることが前提となっており、バブル後の不況の中で土地価格が下落している中では、減歩率をはじめ、時代に合わない整備手法になっていたこと、また、そうした状況を地域住民や地権者に十分な説明しないまま進めたことで、公聴会でも厳しい意見が出され、結果的に多くの地権者の理解が得られなかったことに一番の要因があると考えています。 |
猪股嘉直 | 前回の「入曽駅周辺の土地区画整理事業」については、「土地区画整理事業」のもつ整備手法(減歩)が、当該地の地主が反対したことによるものと考えている。 |
会派としての回答:公明 (綿貫伸子・広山清志・加賀谷勉・齋藤誠) | 地権者の賛同が得られなかったため。 |
会派としての回答:はつらつ創造 (金子広和・西塚和音・大島政教・中村正義) | 主な要因は市の説明不足と地権者の思惑の違いと思う。 |
会派としての回答:改進 (三浦和也・笹本英輔・福田正・太田博希) | 事業区域内の地権者の方々から多数の賛同が得られなかったことによる。 |
1-4.
狭山市駅の再開発の良かった点、失敗点はそれぞれ何だと思いますか?<記述式>
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良かった点
田中寿夫 | ・狭山市駅西口は、十分な広さの駅前広場ではなく、駅前から発着するバス乗り場は危険極まりなかった。また、タクシー乗り場もバス乗り場や歩道のない駅前から、私設のタクシー停車場まで歩いて空車を待機し、乗車していた。大げさかもしれないが、駅を利用して帰宅する年配者、身障者にとっては命がけで横断していた。 バス乗車場は駅前の川越寄りに設置されており、乗車、待機は比較的混雑はなかったと記憶している。 当時は、西口と東口を結ぶ通路は西武鉄道の地下道を通って通行していた。 狭山市駅が新設されると駅東西の往来はスムーズになったことは良かった点である。 欲を言えば、東西を車両で渡れる陸橋かトンネルがあればもっと良かったと思う。 |
衣川千代子 | ・見た目が綺麗になった。橋上駅舎はどこでも見られる駅だが ・駅前の混雑が整理された ・バリアフリー化も取り入れられた。完全ではないが ・西武鉄道が、費用の3分の1を負担した。 |
大沢えみ子 | ・バリアフリーになった ・西口だけだが公衆トイレができた ・イベントの拠点になっている |
猪股嘉直 | 強いて言えば、街が新しくなった(問題は多々あるが)。 |
会派としての回答:公明 (綿貫伸子・広山清志・加賀谷勉・齋藤誠) | ・駅前の交通の交錯状態が解消でき、安全になった。 (マイカー送迎もスムーズ) ・バス通りの歩車分離ができ、安全になった。 ・緊急時の対応ができるスペースが確保され安全性が高まった。 ・駅前広場でのイベントが交通を遮断しなくてもできる。 ・駅前開発により、マンションが建ち、若い世代の人口増につながった。 ・グッドデザイン賞(都市づくり、地域づくり、コミュニティ部門を受賞するような市民が誇れる駅になった。 ・駅前開発を反対する声もあったが、半世紀にわたる事業が結実し、現状の街並みができ良かった。 |
会派としての回答:はつらつ創造 (金子広和・西塚和音・大島政教・中村正義) | |
会派としての回答:改進 (三浦和也・笹本英輔・福田正・太田博希) | 市民交流センターや西口広場等、人が集まる場所ができた。 スカイテラス等ができ、店舗が増えた。駅近くに住居が多数建設された。 駅前にロータリーができ、車の送迎が安全になった。 |
失敗点
田中寿夫 | ・失敗点は西口駅前広場や公共交通の待機場所の設定、商業施設の設置である。 市民の多くは、朝の急いでいる時間帯にバス降車場から駅に至るまでの時間が大きく増えたことの不満があった。 当初、駅前広場と駅の間に道路を敷設することは、道路わきに自家用自動車の送迎で駐停車が増加するとの心配があったが、やはり通勤時間帯は心配どおりであった。 また、当初はエスカレーターの屋根がなかったため、雨の日は傘をさしたまま乗降し危険であったこと。夏は暑さでベルトに触れないなど住民から多くの不満が指摘され、追加工事で屋根を設置することになった。 バスの待機場はもともと西武鉄道敷地内にあったものが、駅前ロータリー内に設置することで、広大な公共用地が必要となり、それまでこの広場になる前は店舗や住宅部分があり、固定資産税の税収があったものが、広大な駅前広場新設で全く収入がなくなったばかりか、公共広場や私設の維持費が膨大な負担になっていることは否定できない。 商業棟も当初の計画通り満室になっておらず、3階はほとんど埋まっていないばかりか、管理費用の負担が大きく、公共施設の維持費が大きな負担となっているのが現状である。 |
衣川千代子 | ・改札口から、すぐホームに出られたのに、一回上に上る様になった。この分家を出るのにバスを2本早いのにせざるを得なかった ・駅前のマンションに古くから住んでる方は、反対ホームに地下の道路で行けた。東口に行くのに、今は一度デッキに上がってから行くので遠くなった。 ・自転車置き場が有料になった。 ・エスカレーターの屋根がついていなくて後付けとなりお金がかかった ・雨が降るとデッキが濡れて滑りそうで怖い。 |
大沢えみ子 | ・計画時から過大な事業と指摘していたが、長期にわたる償還金が必要となり、特にこの5年間は償還金がピークで、結果として福祉や教育など様々な事業に影響が出た。また、完成当時、エスカレーターに屋根がないことをはじめ、多くの苦情や不具合が市に寄せられた。 ・駅前広場と改札の間に道路を通したため、バス停から電車に乗車するまでの時間がかかるようになった ・鉄道事業者との交渉で、対象部分の1/3は負担させたが、看板や駅舎内の休憩室など、本来鉄道事業者側で整備すべきものも含まれていた。 |
猪股嘉直 | 事業が大きすぎ、財政負担が甚大。これまで、住み慣れた土地を追われた方がいる。西口で駅前に道路を通し、わざわざ、自由通路を造るように仕向け、更なる財政負担を増やした。バス通勤・通学者は、すぐに駅改札口にたどりつけず、1~2台分の早い時刻のバスに乗ることになった。 当初は、エスカレーターに屋根を造らず、歩行者は傘をさしての歩行となった。ペデストリアンデッキ等の周辺では、今でも屋根のない部分があり、降雨時は、水浸しになり、不便極まりない。市民・利用者からの工事完成後の要望意見は116種類で169件を数えている。 |
会派としての回答:公明 (綿貫伸子・広山清志・加賀谷勉・齋藤誠) | 特になし |
会派としての回答:はつらつ創造 (金子広和・西塚和音・大島政教・中村正義) | |
会派としての回答:改進 (三浦和也・笹本英輔・福田正・太田博希) | なし |
1-5.
今回の入曽駅周辺整備事業では以上(1-1.~1-4.)の点を踏まえてどのように活かしていきますか?<記述式>
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田中寿夫 | ・小学校跡地を利用した雨水処理工事は大変良かったと思う。また、小学校跡地を利用した商業施設の誘致には反対ではないが、商業施設に侵入及び退出する車両が増大し、現在の交通量をはるかに上回ることが予想され、交通渋滞が現在以上になることは明らかである。 川越入間線の拡幅と交差点、踏切の橋上化が図れなければ、問題は解決しない。県道のバイパス整備を行う必要性を提起していくことや、これまで持ち上がっていた市道の新設など新たな通過道路の整備が必要である。 ・狭山市駅事業では、事業費約25億円のうち西武鉄道が3分の1を負担し、残る3分の2を狭山市が負担した。当初から補助金等の活用を見込み、返済計画も市議会に開示していたが、入曽駅周辺整備については財源計画、返済計画の詳細が明らかになっておらず、どんぶり勘定になっている。 ことに東西自由通路橋上駅舎事業は狭山市が100%負担することとし、当初30億円の事業予算が37億2000万円まで膨れ上がり、資材高騰が影響して今後も20%~30%の負担増大は免れないだろう。 入曽駅橋上駅舎東西自由通路事業だけで狭山市の住民負担は赤ん坊から寝たきりのお年寄りまで市民一人当たり約30000円の負担増になることは明らかであるだけではなく、経済効果の上昇や人口増につながる保証はどこにもない。 このような結果が目に見えているにも関わらず、駅舎や東西自由通路を新設するメリットはどこにあるだろうか。 今、入曽駅周辺整備事業で最も必要なのは駅前広場の整備と道路網の整備であり、建造物の整備ではない。 今回の事業推進にあたっても、狭山市は大部分が自由に処分できる市有地と計画に該当する地権者数名の意向調査で協力を要請し、周囲の地権者には当事者ではないとして何の説明もない。 このような行政執行が許されていいのだろうか。 今回の入曽駅周辺整備事業は緊急自動車も入れない住宅地に関しては、全く置き去りであるばかりではなく、多くの市民が要望する現在の改札口さえ撤去閉鎖するという強引な手法で進めているのは、一体誰のための事業推進なのであろうか。 今、市民にとって必要なのは安心で安全な駅前広場と道路網の整備であって、駅舎の新築や利用価値が見いだせない東西自由通路の新設ではない。 |
衣川千代子 | ・住民説明会を開き、住民の声を聞くこと。住民の理解を得られない計画では、禍根を残す ・住民100%の納得は得られないと思うが、いろんな考えや要望を出し合う中で、住民の方々に考えてもらう。 ・費用について、全額狭山市負担はあり得ない。西武にも負担をしてもらうべき。設計料など西武グループの関連会社が請け負っているため、西武丸儲けとなっている。全額狭山市負担は他地区の住民も納得していない ・西口周辺整備計画に、商店を呼び込める設計に。「西口に商店がないため仕事で疲れて帰ったのに、わざわざ東口に降りて買い物をする気になれない。いつも職場近くの商店で買い物をする。重い買い物袋を持って電車に乗るのはつらい。」の声が多い ・ヤオコー近くの踏切、入曽駅周辺の道路の拡幅を優先にして交通渋滞を解消して ・通勤時間帯は、車両進入禁止に ・西口は茶畑を生かしたまちづくりを ・西口駐輪場残して!は多くの住民の願い。無理なら代替え地は絶対条件 ・費用はこれ以上増やさないで |
大沢えみ子 | ・土地区画整理事業での整備は難しいと考えていたが、地権者合意があれば可能ではあるので、可能な範囲のみで開発することについて異論はない ・入曽駅周辺事業の一番大きな目的は周辺をふくめた「安全対策」と考えており、この目的が達成される内容にすべきと考える ・この地域は雨天時に内水被害が出る地域なので、こうした大規模工事の際に、あわせて大規模な雨水対策を講じる必要があると考えている。 ・狭山市駅西口整備の際も、地権者や住民の声ではなく、「企業のノウハウ」で整備を行った結果、様々な使いづらさが生じたことから、地域住民、駅利用者、商店街の方々、障害者等の意見を十分に取り入れた計画とすべき ・事業規模は必要度と予算によって決められるものだと考えるが、少なくとも鉄道事業者にも一定の負担を求めるべき |
猪股嘉直 | 重い財政負担にならないように、コンパクトな事業とする。一般質問でも主張したが、この事業の最大の問題は、市民に知らせず、議会にも諮らず、市長が独断で西武鉄道と協定を結んだことであり、その前の段階に戻すこと。 個人的な考えを述べれば、①今の駅舎(バリアフリーの実現した)を活用し、橋上駅舎(新築駅舎)計画はやめる。②東西自由通路は、西口に商店等が無いこともあり、自由通路を求める声があることも考慮し、今後の検討に付すことは考えるが、現時点では財政負担、物価高騰を考慮し、さしあたっては実施しないこととする。③東口前の停車場線の危険性排除については、混雑の主要な原因は、入曽駅周辺道路(所沢・狭山線、川越・入間線)等の混雑回避の車両が抜け道道路として活用しているためであり、周辺道路の渋滞解消を本格的に解決すること。停車場線を歩行者専用道路にすること。④茶農協跡地をタネ地とする東口駅前広場を車両(送迎の自家用車、バス、タクシー等)の駐停車地とする。 |
会派としての回答:公明 (綿貫伸子・広山清志・加賀谷勉・齋藤誠) | ・入曽駅周辺の魅力を醸成させ、狭山市全体に波及するような事業にしていきたい。 ・安心安全の向上 |
会派としての回答:はつらつ創造 (金子広和・西塚和音・大島政教・中村正義) | 道路整備と駅周辺整備が進むことにより、現状の駅周辺の交通事情より改善されることに期待する。 |
会派としての回答:改進 (三浦和也・笹本英輔・福田正・太田博希) | 特に、狭山市駅西口再開発事業における実績から、入曽駅周辺整備事業に活かされることが多くあると思われる。 |
1-6.
事業の遂行には、住民や地権者の理解が不可欠ですが、大変残念ながら「入曽出身の議員が誰か分からない」「全然議員さんが挨拶に来ない」などの声をよく聞きます。こうした現状を議員の皆さんはどのように思いますか?<記述式>
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田中寿夫 | ・事業の遂行にあたって住民や地権者の理解が不可欠なことは当然ですが、事業は行政が行うものであって、その事業が市民の声を反映しているか、行政手続きに問題がないかをチェックするのが議会の役割です。当然その内容を市民に対して広報するのは議員の役割であります。そのために、議員独自や、議会会派が市民に向けて発信するのが議会報告であります。 議員の市民に対する情報発信の多少は、議員個人個人の考えに基づくものであり、これに対するコメントを求められても回答が難しいと思います。 |
衣川千代子 | ・入曽駅周辺への訪問は確かに少なかったと思う。 ・コロナ関連の給付金や支援金が出たときは、周知のためにお店訪問を、何度もしました。 ・これからの活動の課題とし、生かしていきます |
大沢えみ子 | ・議員の姿が見えないことは大変申し訳なく思います。個々ができる範囲の活動を行っているとは思いますが、議員定数の在り方も考えなくてはいけないと思います。(狭山市では定数30から現在22名に削減されている) |
猪股嘉直 | 私は入曽出身の議員ではないのですが、議会の一般質問では再三にわたって「入曽駅周辺整備事業」について取り上げてきました。その質問を行うにあたって、会派として入曽事業のアンケート調査を行ったり、入曽地域、水野地域の方々の意見等もうかがってきましたし、話し合いも行ってきました。 |
会派としての回答:公明 (綿貫伸子・広山清志・加賀谷勉・齋藤誠) | 質問の意図がわかりかねますので、回答できません。 |
会派としての回答:はつらつ創造 (金子広和・西塚和音・大島政教・中村正義) | |
会派としての回答:改進 (三浦和也・笹本英輔・福田正・太田博希) | 当会派の入曽地区在住議員は、地域の方から「細かく説明してもらえるので、駅前整備のことがよく分かる。」と感謝の言葉をいただいている。 |
1-7.
来年の市議会議員選挙は入曽駅周辺整備事業の進め方が大きな争点になると思いますが、住民の合意を十分得ないまま進めた上、現状では地権者の同意が得られない、工事費高騰等により現状のまま進めることは難しいと考えられます。再度立候補を予定されている方は公約にどう盛り込む予定ですか?<記述式>
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田中寿夫 | ・住民合意が十分に得られていないまま入曽周辺整備事業が進められていることは認めますが、何もしていないわけではありません。 私は議員当選する以前に、狭山市が正式な事業決定が行われていないうちに、狭山茶農業協同組合の敷地の一部を購入したことについて、異議申立てを土地売買契約を違法としてさいたま地裁に個人で提訴しました。 また、議員に就任してからすぐに入曽駅周辺整備事業について、事業の進め方に問題があるとして、さいたま地裁に個人で提訴して係争中です。 市議会の中でも、この事業に関してはかなりの数の情報公開を求めて違法な行政執行の証拠を積み上げております。 入曽駅周辺整備事業に限らず、旧狭山市中央公民館跡地の売却についても違法性があるものと感じて調査を継続中です。 また、柏原汚水処理場の問題についても違法性を指摘してまいりました。 次回立候補に際して、具体的な公約はまだ考えておりませんが、「市民目線で行政を監視し、住民に寄り添った行政執行を重点に掲げて参りたいと思います。 |
衣川千代子 | ・共産党としては、「覚書」を撤回し、計画を白紙にもどす ・住民を入れた協議会を作り、住民の声を聞きながら作り直す |
大沢えみ子 | ・日本共産党では、現時点における入曽駅周辺整備の問題点は、市長が議会の同意も得ないまま、「全額市の負担で事業を行う」との覚書を西武鉄道と交わしたことにあると考えています。また新型コロナウイルス感染症の影響があったとはいえ、全体向けの住民説明会を1回しか行っていないことも問題です。(住民説明会以後に、計画変更が行われているのにその説明もない。)今後どのような整備を行うかについては地域住民の皆様の中でも様々な意見をお持ちの方がいます。会の皆様が行ってくださった署名に多くの賛同者がいらっしゃることを見ても、現計画に納得していない市民が多数いることは明らかです。少なくとも、覚書以前の状態に戻し、住民説明会の開催、また、住民の意見を十分に吸い上げ、お互いが議論し、住民の中で納得が広がるような場を設けることを求めていきます。 |
猪股嘉直 | 「1-5」で回答した内容を公約とする。 |
会派としての回答:公明 (綿貫伸子・広山清志・加賀谷勉・齋藤誠) | 現状では立候補の予定については白紙状態ですので、公約についても言及できる立場ではありませんが、令和6年度のまちびらきを切に願っております。 |
会派としての回答:はつらつ創造 (金子広和・西塚和音・大島政教・中村正義) | |
会派としての回答:改進 (三浦和也・笹本英輔・福田正・太田博希) | 本事業は、地権者の同意を得て土地区画整理事業等が進められている。質問が事実誤認であり不適切である。 |